あなたの「キャリア」「働く」を応援するメディア

produced by A.T.S Advanced Technology Service
一般事務の年収とは|職種別の平均や収入をアップさせるためのポイントも紹介

一般事務の年収とは|職種別の平均や収入をアップさせるためのポイントも紹介

「事務職でも色々種類があるけど、一般事務ってどんなことをするの?」
「一般事務に転職を考えているけど、気を付けた方が良いことってあるの?」
一般事務はオフィスワークの中でも人気が高く、女性に特に人気の職業ですが、具体的にどのような仕事をしているのかご存じでしょうか。

この記事では、一般事務の具体的な仕事内容や、業種別の年収相場、メリットやデメリット、年収を上げるコツなどを紹介していきます。

この記事を読むことで、一般事務の仕事を探す時にどのような職種を選べば良いかが分かると同時に、転職後の就業イメージも描けるようになります。

これから一般事務への就職や転職を考えている方は、ぜひスキルアップのためにお役立てください。

一般事務の仕事内容とは

一般事務の仕事内容とは

一般事務は、主に社内の基本的な業務や管理業務を行う仕事です。例えば、電話やメール対応、来客時の一時対応や書類作成、データ入力、郵送物の仕分けの他、備品や台帳管理などです。

特定の業種の専門知識を必要としない場合が多いですが、職場や職種によっても仕事内容が大きく変わってきます。求人の内容をよく確認し、面接時に仕事内容や必要となるスキルを確認しておく必要があるでしょう。

一般事務の平均年収はどれくらい?

一般事務の平均年収はどれくらい?

一般事務の全国の平均年収は約490万円ですが、日本人の平均年収が約440万円ということから考えると、比較的収入は高めです。

一方で、求人の賃金から換算した月額収入が約19万円で、平均年収は約230万円となります。この年収の差は、事務職についている人の平均が40代という点にあります。役職者や専門スキルがある世代が事務職の平均年収を押し上げていると言えるでしょう。

事務職の職種別平均年収

事務職の職種別平均年収

事務職といっても、職種によって仕事内容は大きく変わってきます。特に専門知識が必要となる分野の事務であれば当然高度なスキルや経験が要求されるため、収入にも影響します。

以下の職種別の平均年収を参考に、自分が目指す事務の仕事がおおよそどの程度の給与がもらえる職種なのかを知ってから、転職プランを考えてみましょう。

営業事務の場合

営業事務は、主に営業担当や営業組織のフォローやサポートをする業務です。例えば、売上や契約、入金の管理や取引先からの電話・メール対応、来客対応、文書作成の他、顧客の要望や伝言を正確に分かりやすく伝達する能力が求められます。

営業事務の平均年収は460万円程度で、月額の求人賃金は22万円程度です。

貿易事務の場合

貿易事務は、海外との商品の輸出入の取引において情報収集や書類の作成、貨物輸送の手配を行います。営業部門と連携して行動することが求められることがほとんどです。

貿易事務の平均年収は460万円程度で、現在のハローワーク求人賃金は月額22万円程度とされています。

出典:賃金(年収)|職業情報提供サイト(日本版O-NET)

法律事務の場合

法律事務は、パラリーガルとも呼ばれ、法律事務所で働く場合と企業の法務で働く場合とあります。弁護士の指示のもとで法律関係の補助的な業務を行う仕事です。その他、弁護士のスケジュール調整や経理処理、電話応対や来客対応など秘書的な役割も行います。

法律事務の平均年収は440万円程度とされ、現在のハローワーク求人賃金は月額21万円ほどとされています。

出典:賃金(年収)|職業情報提供サイト(日本版O-NET)

医療事務の場合

医療事務は、病院やクリニックなどの医療機関で窓口対応や医療費の請求、診療報酬の計算などを行っています。入力に誤りがないかのチェックをするなど正確で慎重に業務を遂行する姿勢が求められます。

医療事務の平均年収は440万円程度で、月額の求人賃金は18万円程度とされています。

事務職の年収が低いと言われる理由

事務職の年収が低いと言われる理由

人気の高い事務職ですが、一般的に年収が低いといわれています。これは事務という仕事が、会社の日常で当たり前となっている仕事をこなすことが業務であるという性質を持っているからです。

ここからは、事務職の年収が低いと言われる理由について紹介していきます。ご興味がある方は、参考にしてください。

残業が少ないから

事務職の年収が低いといわれる理由のひとつが、残業が少ないということです。事務の仕事は就業時間内に終わらせられるルーティンワークがメインであるため、イレギュラーなことがなければ定時で帰社できる場合が多いです。

そのため、残業代も出ませんが、定時に上がれることが魅力の事務職は給与が低くても人材が多く集まるのでしょう。

利益に直接つながらない職種のため

事務職は基本的には電話応対や文書作成など会社のサポートが仕事です。そもそも事務員は縁の下の力持ちの役割を果たす重要なポジションであるため、事務の仕事そのものが売上に直結するわけではありません。

営業職のように売上が数字として表れる仕事ではないため、会社の利益につながっていないと判断され、他の職種よりも給与が低く設定されています。

事務職で年収を上げるためのポイント

事務職で年収を上げるためのポイント

年収が低いといわれる事務職をただ続けることは現実的に厳しいものがあります。仕事のモチベーションアップのためにも、ここでは事務職で年収を上げるためのポイントを紹介しています。

事務職だから年収アップは期待できない、と諦める前に以下の6つを実践してみてください。

  • 勤続年数を伸ばす
  • 資格手当が出る企業に勤める
  • 専門知識が求められる職種を目指す
  • 給与水準が高い業界に転職する
  • 都市部で仕事を探す
  • 転職エージェントに相談する

勤続年数を伸ばす

年収を上げるには長く勤務することもポイントです。ただし、単に長く勤めているのではなく、しっかりと経験を積み、スキルアップしながら長く勤めるということです。

長く務めることで一般事務から専門知識が必要となる事務へ異動になったり、昇給したりと長くいることで得られるメリットがあります。

ただ、近年では年功序列制は廃止されつつあるため、これを期待して長居するのはやめましょう。

資格手当が出る企業に勤める

年収アップのためには、手当が出る企業に勤めることもおすすめです。

例えば、一部の不動産系の企業では宅地建物取引士などの不動産系の資格が資格手当の対象となっています。また、ある建設会社の事務では、手当をもらうには、資格を保有しているだけでなく実務を行うことを条件としています。

保有する資格が手当の受給対象になるかは事前にチェックしましょう。

専門知識が求められる職種を目指す

その人にしかできないような専門知識が求められる職種への転職を目指すことも年収アップのポイントです。

経理事務や人事事務、貿易事務などはある程度の経験や専門知識が必要となる仕事内容のため、一般の事務に比べて年収が高くなる傾向があります。

給与水準が高い業界に転職する

年収は業界によっても給与水準が変わってきます。また、外資系企業であれば高い語学力が必要だったり、商社であれば受発注業務や海外のスタッフとのやり取りなど、ハイレベルなスキルが求められたりとその仕事の難易度も高くなり、その分給与も高くなります。

また、会社によって福利厚生やボーナスという面でも差がでてきます。自分が働いている業界と他の業界の給与水準を比べて、転職も視野に入れてみるのも良いでしょう。

都市部で仕事を探す

年収アップのためには、都市部での転職がおすすめです。同じような仕事内容でも、都市部の事務職の方が地方よりも給与水準が高くなります。

交通費や引っ越し費用がかかったとしても、都市部で仕事を探す方が長い目でみて給与アップにつながるようなら、思い切って都会での仕事探しに目を向けてみましょう。

転職エージェントに相談する

事務職で年収アップするには転職エージェントに相談することをおすすめします。転職エージェントでは、専任スタッフが相談者のこれまでの経歴や所持する資格をもとに最適なアドバイスと転職先を紹介してくれます。

自分で一から職探しするよりも、経験豊富なスタッフから仕事内容を詳しく教えてもらったり、自分に合った仕事を紹介してもらったりする方が効率よく転職活動が行えます。

一般事務のメリット

一般事務のメリット

一般事務は一般的に給与が低い職種だと言われていますが、その代わり多くのメリットを感じる人がいるため人気のある職業です。

仮に、手取りが少なくてもこの一般事務の仕事がしたいと思えるメリットを紹介していますので、給与面と併せて検討してみてください。

未経験でもチャレンジできる

一般事務の仕事は未経験でもチャレンジできる点が大きな魅力です。電話応対や来客対応、FAX送信や備品の管理など特別な技術がなくても挑戦できる業務が多いため、転職のハードルも低くなっています。

また、社会経験のない高校卒業すぐの人や異業種からの転職、期間限定の派遣の人でも抵抗なく応募できるでしょう。その代わり、臨機応変さ、正確に物ごとを遂行する能力やコミュニケーション能力は磨いていく必要があります。

勤務先の選択肢が多い

一般事務の仕事はオフィスの基本駅な仕事を担当するため、活躍の場が多数あります。中小企業から大手企業、顧客や取引先との接点が多い部署から総務のように社内での接点が多い部署など様々です。

勤務先の選択肢が多いと、仕事において自分が大切にしたい条件の会社を選べるというメリットがあります。

パソコンスキルを習得できる

事務の仕事をしながら、勤務時間中にパソコンスキルを習得できる点も魅力のひとつです。パソコンの利用は事務職にとってメインの仕事となるため、未経験でも長時間パソコンを使用しながら実践的なスキルを身に付けることができます。

仕事とプライベートの両立がしやすい

事務は就業時間が決まっており残業も少ないため、仕事とプライベートの両立がしやすいというメリットがあります。

プライベートの時間を充実させたい人や家庭と両立させたい人など時間の変則的な縛りがない働き方ができるという理由で人気があります。

周りの人から感謝される

一般事務は、周囲をサポートする役割を果たすことから、感謝されることも多い仕事です。経験を積めば、何も言わなくても素早く仕事をこなせるようになるため、周りからも信頼される立場へと変わっていき、やりがいも出てくるでしょう。

一般事務のデメリット

一般事務のデメリット

給与以外の面で、一般事務にもデメリットはあります。ただ、デメリットと感じるかどうかは人それぞれ異なるため、自身の性格や適性と照らし合わせながら参考にしてください。

地味な仕事が多い

事務の仕事は、オフィスワークにおける基本となる大切な仕事です。しかし、人によっては地味な仕事と感じたり、毎日が同じことの繰り返しでやりがいを感じられなかったりとデメリットもあります。

自分の意見を発信して周りに影響を与えたい方や新しいことに挑戦して刺激的な毎日を送りたい方よりも、決まった仕事を淡々とこなすような仕事が好きな方や、変化があまりない環境を好む方におすすめです。

仕事の結果が評価されにくい

事務の仕事の多くが、電話やメール対応、書類作成やコピーなどはスキルが不要な分、仕事の結果としては評価されづらい職種でもあります。

当たり前のことを当たり前に淡々とこなすことや人のサポートが好きな人や仕事上での評価を求めない人に向いている仕事と言えます。

キャリアアップしづらい

事務の仕事は、専門知識が必要となる職種を除いてはキャリアアップしづらい職種です。日々のルーティンワークを業務としている立場上、キャリアアップできるような業務に参加する機会は少ないと言えるでしょう。

また、近年は事務仕事の機械化も始まっており、事務の仕事は縮小されつつある現代です。もし、会社側が必要ないと判断すれば給与カットに踏み切る可能性も出てきます。

一般事務の年収について知っておこう

一般事務の年収について知っておこう

一般事務の仕事は、会社を陰で支える縁の下の力持ちのような役割を担っている大切な仕事です。

業務自体は、地味な作業が多く、人によっては退屈に感じたり、成長していないように感じることもあるでしょう。その代わり、一般事務の仕事には他の職種にはないメリットもたくさんあります。

平均年収が低いと言われている一般事務の仕事ですが、働く場所や努力次第で年収アップも可能です。事務職への転職を考えている人は、事務の年収や業界について知っておくと転職活動もスムーズに進むでしょう。

監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】

株式会社エーティーエスが運営する本サイト「キャリテ」では、みなさまの「キャリア」「働く」を応援する記事を掲載しています。みなさまのキャリアアップ、より良い「働く」のために、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。

新着記事