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販売職への志望動機を書くコツ|求められるものやポイントをおさえた例文も紹介

販売職への志望動機を書くコツ|求められるものやポイントをおさえた例文も紹介

「販売職への志望動機の書き方のコツが知りたい」
「販売経験がないため、自分の強みをどのようにアピールしてよいか分からない」
このように、販売職への転職を考えている人の中には、志望動機の書き方に数多くの疑問を持っている人もいるでしょう。

本記事では、販売職への志望動機を書く際のコツを4つの項目に分けて紹介しています。加えて、販売経験の有無に合わせた例文や、志望動機を書くときの注意点も記載しています。

本記事を読むことで、ほかの志望者とは差別化された志望動機の作成ができ、面接官の印象に残りやすくなるでしょう。併せて、販売職に求められるスキルが分かり、自分の強みを明確にできます。

販売職への転職を成功させたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

販売はどんな仕事?

販売はどんな仕事?

販売職の基本的な仕事内容は、お客様に商品やサービスを提案するために接客をしたり、購入された商品やサービスの清算をするためのレジ業務などがあります。ほかにも、商品の荷出しや在庫管理、商品を魅力的に見せるディスプレイや買い付けなどの業務もあります。

販売員は、お客様の前では常に笑顔でいる必要があり、丁寧な言葉遣いも欠かせません。それぞれの販売員に、販売目標を設定する企業もあります。

また、店長やエリアマネージャーになると、店舗の運営や経営といった責任の大きい業務が加わります。具体的にはシフトの作成や売り上げの管理、本社への連絡などがあげられるでしょう。

販売に求められるもの

販売に求められるもの

販売の仕事にはさまざまな業務があると同時に、求められるスキルや知識も多種多様です。販売の仕事で得たスキルや知識は、ほかの職種でも役立つものになるでしょう。

ここからは、販売の仕事に求められるものを3つに分けて解説します。必要なスキルや知識を把握して、お客様のニーズに応えることができるような販売員を目指しましょう。

コミュニケーションスキル

店舗内の商品やサービスを提案するには、お客様の好みや要望を聞き出す会話が必要になります。そのため、高いコミュニケーション能力は、販売の仕事に不可欠でしょう。

お客様と心地良いコミュニケーションをするには、自分が話し上手になるよりも聞き上手になることが重要です。お客様の声に耳を傾け、求められている商品やサービスを推測しましょう。

また、一部のリピーターを除けば、お客様の大部分が初対面となります。販売員がお客様に与える印象がお店の売り上げやイメージに大きく左右するため、正しい言葉遣いやマナーも必要です。

商品に関する知識

自社の商品やサービスをお客様に提案するには、深い商品知識が必要です。ほかにも、世間の流行などのさまざまな知識を蓄えておくとよいでしょう。商品の特徴や魅力、トレンドを把握することでお客様に最適な提案ができ、質問があってもスムーズに答えられます。

お客様から頼られる販売員は、商品やサービスの豊富な知識を持ち合わせています。お客様との信頼関係を築ければ、商品やお店に対する安心感が生まれ、購入や契約につながるでしょう。

商品ターゲット層に関する知識

販売や契約へ結びつける提案のためには、自社の商品やサービスの標的になるターゲット層を、事前に把握しておく必要があります。

例えば、一人暮らしをする予定のお客様に大きいサイズの冷蔵庫を提案しても、大半の場合は購入に至りません。このように、提供する商品やサービスの1つ1つに対して、どのような人に向けて提案すればよいのかを考える必要があるでしょう。

販売の志望動機を書くコツ

販売の志望動機を書くコツ

販売職は、お客様と直接接する機会が多く、やりがいのある仕事です。販売で身に付くコミュニケーションスキルは、日常生活でも大いに役に立つでしょう。

ここからは、履歴書に志望動機を書く際のコツを説明します。販売の志望動機を書く際は、次の4つを意識してみてください。

  • その会社を選んだ理由を書く
  • 販売に活かせる経験・エピソードを書く
  • 販売に活かせる自分の強みをアピール
  • その会社でどのように成長し貢献するつもりかを書く

その会社を選んだ理由を書く

面接官にアピールするには、数多くの企業の中からその会社を選んで応募した理由を明確にする必要があります。自分がなぜこの会社でなければならないのかを、積極的にアピールしましょう。

志望動機の理由に説得力を付けるには、応募した会社との具体的なエピソードを書くことが重要です。例えば、そのお店に来店したときの様子や、会社の商品を使ってみるなど、自分の体験談を盛り込むとよいでしょう。

ほかにも、志望先の商品やサービスの強み、同業種との違いなどを研究して、自分が魅力的に感じたことを伝えることも大切です。

販売に活かせる経験・エピソードを書く

販売職の経験者は、接客に対する工夫や具体的な売り上げなど、具体的な実務体験をアピールしましょう。未経験者は、お客様側での体験から感じたことを伝えると効果的です。

ほかにも以下のような経験やエピソードは、販売職の経験の有無に問わず使えるため、積極的に活用しましょう。

人とのつながり・人間関係に関する実体験がよい

販売の仕事は、店舗での接客が多くさまざまなお客様と関わります。そのため人とのつながりが、販売職の特徴だといえるでしょう。志望動機に説得力を持たせるには、人とのつながりや人間関係に関する実体験を盛り込むことが重要です。

例えば、人間関係を良くするために工夫したことやリーダーとしての実体験は、販売職に大切なコミュニケーション力をアピールできます。ほかにも、自分が人と関わる販売職を選んだ理由を、具体的なエピソードとともに伝えるとよいでしょう。

誰かに褒められたポイントがあれば具体的に

販売職において大切なことは、お客様に喜んでもらえるサービス精神を持つことです。そのため、人から受けた感謝や褒められた経験は、販売に活かせる自分の心配りや思いやりのアピールポイントになります。

誰かに褒められた経験を書くときは「誰に」「どのような対応をしたのか」などの具体的な内容を盛り込みましょう。具体的な実体験がないと内容に説得力がなく、面接官の心には響きません。

過去の販売経験からお客様に褒められたエピソードがある人は、自分の能力を存分にアピールできるチャンスです。どうして褒められたのか具体的な内容とともに、自分の長所を伝えましょう。

逆境をプラスに変えたエピソードは好印象

面接でも、自分の挫折経験や立ち直り方を聞いてくる面接官は多いと言われています。そのようなことを聞く理由は、困難の乗り越え方から人間性や考え方を推測して、入社後の姿をイメージするためです。

販売職においても、お客様との関わりはよいことばかりではありません。理不尽なことを言われても我慢が必要だったり、クレーム対応に追われたりすることもあるでしょう。そのため、逆境をプラスに変えたエピソードは、面接官の印象に残りやすく好印象となるのです。

他業種でも販売のアルバイト経験はアピールポイント

前職に販売のアルバイト経験がある場合は、志望する業種や業界が違っていても、志望動機に加えるとよいでしょう。過去に培われた接客スキルやコミュニケーション能力は、他業種でも十分に評価されます。

販売のアルバイトでの成果や、逆境を乗り越えた経験を全面的にアピールして、好印象を得ましょう。

販売に活かせる自分の強みをアピール

販売業の経験がなくても、自分の持ち合わせている性格や思考、経験は十分なアピールポイントです。例えば、部活やサークル活動で周りを引っ張ったリーダーとしての経験は、店のスタッフをまとめられる強みとなるでしょう。

また、お客様から好かれるような明るい笑顔や性格は、採用側も重要視しています。そのため、誰かからそのような人柄を褒められた経験がある場合は、積極的にアピールするとよいでしょう。

その会社でどのように成長し貢献するつもりかを書く

いくら自分の強みを伝えても、入社後のビジョンが会社側に伝わらなければ志望動機に説得力がなくなってしまいます。志望度の高さをアピールするには、自分が会社とどのように成長したいのかを明確にする必要があるでしょう。

入社後のビジョンを書くときは、志望している会社ならではの社風や特徴と絡めることで、好印象になります。

企業が求めているのは、自社で活躍してくれる人材です。そのため、入社後に会社に貢献するには、自分の能力をどのように活かしていくのかを具体的に書くことが重要です。

販売への志望動機の例文

販売への志望動機の例文

ここからは、販売の志望動機の例文を、経験者と未経験者の場合とに分けて紹介します。文章の出だしの書き方や構成、エピソードとしている内容や文章のまとめ方など、志望動機を書くときの参考にしてください。

経験者の場合

以下の例文では、自分が担当した業務や、志望する企業の魅力を具体的に伝えています。ポイントは、販売経験によって培ったスキルをどのように活かしたいかを書いている点です。

「私は、0歳から小学生向けの子ども用品を販売する店舗で、3年ほど販売職を経験してきました。具体的な業務内容は、接客やレジ会計、品出しや在庫管理が中心です。

特に自信を持っている作業が、商品の魅力を十分に引き出すディスプレイです。店舗の導線や季節感を意識することで、私の担当した商品の売り上げが想定の2倍以上になったこともありました。

また、お客様アンケートで私の接客を褒めていただき、本社から感謝状をもらった経験があります。接客を通して学んだことは、お客様の話に耳を傾け、お客様自身も気付いていない要望を引き出す大切さでした。

貴社は、子どもからご年配まで幅広い年代の方に愛されているアパレルショップです。私も普段から○○店を中心に、さまざまな店舗を利用しております。訪れるたびに新鮮な気持ちになれるディスプレイや店員の方の親切な対応には、感動すら覚えます。

貴社を志望した理由は、これまでの経験やスキルがより発揮できる環境です。売り場のディスプレイに関しては、専門のチームが組まれていると聞いています。今までのノウハウを活かして季節感のある売り場を提案し、売り上げに貢献したいと思っています。」

未経験者の場合

以下の例文では、自分のコミュニケーション能力やリーダー性、志望企業との具体的なエピソードを入れています。最後に、自分の強みをどのように会社に貢献させるのかも伝えているため、参考にしてみてください。

「私は、学生時代にテニスサークルの部長として、30名ほどのメンバーをまとめて活動していました。

そこで必要になるのが、メンバー1人1人の意見を聞いて活動内容に取り入れていく傾聴力です。部員全員の意見を引き出すには、自らコミュニケーションをとり、話しやすい環境を作る必要があります。

私も子どもの頃から家族と貴社を訪れていましたが、スタッフの方はいつも丁寧に話を聞いて、最適な靴を提案してくれました。販売職は未経験ですが、自分のコミュニケーション力を活かして、貴社のスタッフのような販売員になりたいと思い志望しました。

貴社は、ライフスタイルに応じたさまざまな靴を扱っており、子どもからご年配の方まで幅広い年代の方が訪れるお店です。だからこそ、どのようなお客様にも分け隔てない接客が必要になります。

サークル活動でもあらゆるタイプの人と関わってきましたので、貴社でも持ち前の傾聴力を発揮できると思います。また、部長の経験を活かして、いずれは店長としてスタッフをまとめ、働きやすい環境づくりに貢献したいと思っております。」

こんな志望動機はNG!

こんな志望動機はNG!

ライフスタイルの中で身近な存在の販売業に、憧れを抱いている人も多いでしょう。しかし、魅力のない志望動機は、面接官の印象に残りづらくなる可能性があります。

ここからは、志望動機を書くときに意識する3つの注意点を紹介します。

その会社でなくても通用する志望動機

志望動機が漠然としていると、面接官に「販売の仕事であれば、自社でなくてもよいのではないか」と思われてしまう場合があります。会社の商品や社風の特徴、商品のターゲット層などを把握して、その会社ではないといけない理由を明確にしましょう。

お客様目線の商品愛だけでは不十分

販売の仕事は、お客様に最適な商品を売るにはどうすればよいのか考えることです。「この商品が好き」というお客様目線だけでは、志望動機として弱く感じられてしまうため注意しましょう。

志望する企業の商品やサービスには、どのような特徴や魅力があるのか、どこを改善すれば売れるのかを考える必要があります。

エピソードに具体性がない

実体験がないエピソードには、具体性がありません。面接官が興味を持つのは実体験を交えた話であるため、具体性がないと印象に残ることは難しいでしょう。

例えば、お客様に褒められた経験を話すとき、「お客様に親切な対応を褒められた」だけでは内容が薄くなります。話に具体性を持たせるには、実体験を基に「どのような状況」で「どのような対応をしたのか」を書くとよいでしょう。

ポイントをおさえた志望動機で販売への転職を成功させよう

ポイントをおさえた志望動機で販売への転職を成功させよう

販売職は人との関わりが深い仕事です。そのため、人とのつながりやコミュニケーション力は、面接時にも注目されるでしょう。

志望動機を書くときは、どうしてその会社を選んだのかといった理由を明確にすることが大切です。ほかにも、自分の強みをどのようにして会社への貢献に活かしていけるのかを考える必要があります。

監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】

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