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コンサルティングに必要な資格とは?おすすめの試験や取得するときの注意点を解説

コンサルティングに必要な資格とは?おすすめの試験や取得するときの注意点を解説

「コンサルティングに必要な資格は何だろう」
「資格を取得するときに注意することはあるのだろうか」
コンサルティング業への就職や転職を考えている方は、このような疑問や不安を抱えているのではないでしょうか。

自分の持っている知識やノウハウを提供して報酬を得るコンサルティングは、深い知識と経験がなければなりません。それを証明する手段が資格の取得です。

この記事では、コンサルティング業に必要な資格やオススメの試験、取得する際の注意点も詳しく解説しています。

この記事を読めば、コンサルタント業に就くうえで有利な資格や気を付けるべきことがわかり、コンサルタントについて詳しくない方でもコンサルタントへの転職ができるようになります。

コンサルティング業に転職したいと思っている方は、この記事を参考にしてより有利な資格取得を目指しましょう。

コンサルティングとは

コンサルティングとは

コンサルティングとは、クライアントの抱えている課題や問題点を見つけ出し、それを解決する方法を提案し、ともに行動していく職業です。

コンサルタントの語源はconsult、つまり「相談する」という意味になります。

コンサルタントは、目に見える商品やサービスを売るのではなく、目には見えないサービス、能力とも言えるコンサルティング自体を商品として報酬を得ます。

そのため、クライアントごとに適したコンサルティングをしなければならず、求められる能力は幅広く、高レベルである必要があります。

資格取得はコンサルティングファームへの転職に有利?

資格取得はコンサルティングファームへの転職に有利?

コンサルティングファームへの転職を考えたとき、大学院やビジネススクールに通い、ビジネス関連の資格を取得してから挑戦すると、入社への近道になります。

ビジネス関連と言ってもさまざまな資格があり、それぞれの専門知識も身に付けることができるでしょう。

コンサルタント職の選考において有利な資格を取得しておくと、スキルや能力を客観的に証明することができるでしょう。

コンサルタントに有利な資格

コンサルタントに有利な資格

コンサルタント業に就く際に、取得しておくと有利になる資格がいくつかあるため、おすすめの資格を紹介していきます。

しかしこのような資格は、20代のポテンシャル採用の場合は有利になる可能性が高いですが、30代以上になると資格だけでなく実務経験も問われるようになるため、注意しましょう。

MBA(経営学修士号)

MBA(経営学修士号)は、業界問わず有利とされている資格です。

正確に言うと資格ではなく、学位となります。MBA(経営学修士号)は、主に経営に関する幅広いテーマを学ぶことができます。MBAを修得するためには、2年間のビジネススクールでの勉強が必要になります。

もし、海外のビジネススクールに通ってMBAを取得する場合は、経営に関する知識だけでなく、ビジネス英語を学ぶ貴重なチャンスにもなるでしょう。

中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業支援法に基づいて経済産業大臣が登録する国家資格です。経営戦略やマーケティング、法務に会計など、経済学の中でも非常に幅広い内容を学ぶことができます。

中小企業向けの経営コンサルティングの請負や、監査法人などを主な領域としているM&Aコンサルティングファームなどで、特に高く評価される資格と言えます。

日本は中小企業の割合が高いため、コンサルタントとして独立する道も含めて、将来的に多くの可能性が期待できる分野といえるでしょう。
 
出典:中小企業診断士試験|一般社団法人 中小企業診断協会

PMP(Project Management Professional)

PMP(Project Management Professional)は、その名の通りプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。

マネジメントするための知識を保証する資格として使われることが多く、エンジニアなどに従事していた方が、ファームへ転職する場合の条件として設定されていることが多いです。

一方で、システム的なPMの知識を持っていると捉えられることも多いです。その関係性は、まるでTOEICとビジネス英語力の関係性と同じようなものであると言えるでしょう。

会計・財務系資格

公認会計士やUSCPAといった会計や財務系の専門資格もいくつかあります。

会計・財務系の資格を取得することができれば、会計コンサルタント職やM&Aアドバイザーなどの職に就く際に有効です。

ファイナンス系の企業のコンサルティングを希望している方に、おすすめです。

公認会計士

公認会計士は、金融・会計・税理士法人・事業再生といったコンサルティング会社でコンサルタントとして働くことが可能です。

ただし、会計や税務の専門知識だけ習得していても、コンサルタントとして満足してもらえるだけの働きができるとは限らないのが現実です。

コンサルタント経験かそれと同等の経験がない方は、まずアシスタントのような支える側の立場から仕事をはじめて、経験を積みながら徐々に能力を発揮できる場を広げていくという働き方が必要です。

出典:公認会計士試験|公認会計士・監査審査会

税理士

税理士は、クライアントの各種税金関連の申告や、書類の作成、税務に関する相談や手続きなどを行うことが可能です。

中小企業やオーナー企業向けにコンサルティングを行う場合、経営戦略や財務関連、業務改善といった幅広いコンサルティング業務を任される可能性があります。

このような場合、税理士の資格を取得していることが選考に大きく影響することもありますし、コンサルタントになった後も知識を持っている方がスムーズに業務に取り掛かることができるため、税理士資格が有利に働くと言えるでしょう。

出典:税理士試験|国税庁

社会保険労務士

社会保険労務士は、企業の労務や人事、社会保険に関する指導をすることが可能です。

企業が保有する資源の中でも、優良な人材は企業発展のために必要不可欠な存在です。どんな企業であっても、何かしら人材に関する悩みを抱えており、事業主だけでは解決できていないケースが多いです。

社会保険労務士は、社外の専門家という立場であるため、第三者的な視点でアドバイスをすることが可能であり、その指導内容がクライアントの問題解決にしっかり繋がれば、信頼と実績を積んでいくことができるでしょう。

出典:社会保険労務士試験|全国社会保険労務士会連合会試験センター

簿記

コンサルティングファームに入社するためには、簿記2級の取得が必須というところが少なくありません。

なぜ2級なのかというと、簿記2級から工業簿記が組み込まれていて、主に会計系のクライアントを持つITコンサル企業に就職するためには必須の「原価計算」も試験の項目に追加されているからです。

コンサルティング業界への転職をスムーズに進めるため、そして入社後周囲へ早く追いつくためにも、簿記2級を持っておいた方が良いと言えるでしょう。

IT系

プログラミングについてなどの高度な知識が求められるITコンサルタントは、資格を取得することで信頼を得ることが可能です。

ITコンサルタントとして活動するときは、IT系の資格を取得しておくと転職やフリーランスとしても有利になるでしょう。そして、仕事をスムーズに進めることも可能になります。

資格で得た知識を活かせば、すぐに成果を出すことができます。

ITストラテジスト

ITストラテジストは、IT系の国家資格の中で最難関といわれている資格です。合格するためには、ITに関する高度で専門的な知識が必要です。

ITストラテジストは、企業の経営戦略をもとにIT技術を駆使して、事業計画策定や提案、推進などを行う職業です。

ITストラテジストの資格が取得できれば、資格手当がもらえるほか、転職の際にも有利になるでしょう。また、フリーランスの場合にも有利に働きます。

出典:ITストラテジスト|情報処理推進機構

ITサービスマネージャ

ITサービスマネージャは、システム運用管理の知識を試す試験であり、この内容は情報処理技術者試験の中では他にない分野です。

運用保守に関する知識を持っていないSEやPGもまだ多いため、その分野の専門知識を持つITサービスマネージャは求められている資格だと言えます。

たとえばクラウドサービス企業などに所属し、システム運用管理業務を行う職種に転職したい方にとって、有効な資格です。

出典:ITサービスマネージャ試験(SM) ~ ITサービスの安定提供を約束する仕事人 ~|情報処理推進機構

英語系

選考そして、入社後のことを考えても有利な資格といえるのが、英語系の資格です。

近年、あらゆるプロジェクトがグローバルになってきているため、英語力に長けていると高く評価される可能性が高いです。

英語力を測る資格としては、実用英語技能検定(英検)、TOEIC、TOEFLがあります。

実用英語技能検定

実用英語技能検定(英検)も、英語スキルを証明できる資格として、選考で有利になる可能性があります。

しかし、英検はTOEICやTOEFLと異なり、学生時代など何年も昔に受験していることが多いのが注意点です。もし取得してから経過している年数が長い場合は、再受験することをおすすめします。

TOEIC

TOEICは、英語の幅広い知識を証明できる資格です。

英語を採用の基準に入れている選考の場合、700点以上が対象となることが多く、さらにその点数によりふるい分けされることになります。

さらに高いレベルのグローバル案件を手掛ける企業の場合、求められる基準は800点以上に引きあがるでしょう。

もし900点以上を取得できれば、選考はもちろん入社後もグローバルな案件へのキャリアアップも期待できるでしょう。

TOEFL

TOEFLは、英語圏の大学への留学希望者を対象にした測定テストです。

英語での高等教育についていける能力かどうかの判定が目的であり、結果が120点満点で判定される、TOEICと同じく実力測定試験となっています。

80点以上を取得すれば、一部の難関大学を除いたほぼすべての英語圏の大学の入学基準を満たすことができるため、80点が一つの目安となります。

資格を取るときに気を付けるべきこと

資格を取るときに気を付けるべきこと

資格を取るときに気を付けるべきことは、希望するコンサルティングファームの業務内容と合っている資格かどうかを見極めることです。

もし難易度の高い資格を取得したとしても、その資格が全く活かせない内容の仕事だった場合には取得した意味がありません。

しっかりと自分の希望する事業や職種を明確にし、そのステージで輝けるような資格を優先して取得することが重要です。

コンサルティングに必要な資格について理解しよう

コンサルティングに必要な資格について理解しよう

コンサルティング業への転職を考えているのであれば、そのコンサルティングに必要な資格を理解することが大切です。

まずは、自分の希望する業務に役立つ資格取得から取り組んでみましょう。

ですが、資格取得はあくまでも、自分の能力を示すための指標であり、コンサルティングをするのに資格が必須というわけではありません。資格取得も大切ですが、しっかりとコンサルティング業をこなすことができるのかが、より重要です。

自分のコンサルタントとしての能力も磨いていきましょう。

監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】

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