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マイナンバーカードを作成するデメリットはある?メリットもあわせて解説

マイナンバーカードを作成するデメリットはある?メリットもあわせて解説

「マイナンバーカードは作成しないといけないの?」
「マイナンバーカードを作成するメリット、デメリットは?」
このように、交付が進んでいるマイナンバーカードのメリット、デメリットに関して疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。

本記事では、マイナンバーカードの交付状況とともに、カードを作成するメリットやデメリットについて解説しています。

この記事を読むことで、マイナンバーカードを作成するデメリットだけではなくメリットも踏まえて情報を得ることが可能です。その知識をもとに、自分にとってマイナンバーカードの作成が必要なのか、今後の政府の施策も踏まえて検討できるでしょう。

マイナンバーカードの作成に悩んでいる人は、ぜひこの記事をチェックしてみて下さい。

マイナンバーカードの交付状況とは

マイナンバーカードの交付状況とは

2016年からマイナンバーカードの交付が行われており、その交付状況については2017年以降総務省から定期的に発表されています。このため、マイナンバーカードの交付状況は誰でも気軽に確認することが可能です。

そんなマイナンバーカードの交付状況は、2022年11月末時点で全国では53.9%となっています。地域によっては8割以上交付が進んでいるところもありますが、全国的にみるとまだ5割程度しか交付が進んでいないというのが現状です。

出典:マイナンバーカード交付状況について|総務省

マイナンバーカードを作成しないと考える人の主な理由

マイナンバーカードを作成しないと考える人の主な理由

マイナンバーカードの普及は政府が強く推奨している施策のひとつであることから、国を挙げてマイナンバーカードの作成が進められている状態となっています。

ただ実際にはなかなか普及率は上がっておらず、中にはマイナンバーカードは作成しないと考えている人もいるのではないでしょうか。

ここからは、そんなマイナンバーカードを作成しない人たちが挙げる主な理由を3つ解説します。

そもそも必要性がないため

マイナンバーカードの交付は、マイナンバーカードを必要としていない人たちからすれば手続きが面倒くさいものです。このため、必要としていないのにわざわざ手続きをすることが億劫だと感じている人もいます。

またマイナンバーカードの役割や目的は行政手続きの簡略化や保険証との連携・運転免許証との一体化が挙げられていますが、現状に不満を持っていない人たちにとってはマイナンバーカードの必要性は感じにくいです。

このようにマイナンバーカードを使用する機会が少なく、必要性を感じないという点は普及に大きな影響を与えています。

心理的な抵抗感があるため

マイナンバーカードは1枚のカードに保険証や運転免許証、さらには行政手続きに必要な個人情報が凝縮されているところが特徴です。

これによって手続きなどに必要な書類がカード1枚で済ませられるところはメリットですが、言い換えるとカード1枚に含まれる個人情報が多すぎるということになります。そのため、カード1枚で自分たちが管理されているような感覚に心理的な抵抗感を示す人も多いようです。

通知カードで問題ないため

マイナンバーカードには通知カードと呼ばれるものがあり、自分のマイナンバーを確認することができる書類があります。こちらには顔写真がないので身分証明としての効力はないものの、通知カードだけで対応できるケースは多く見受けられます。

そのため通知カードがあれば事足りてしまう場面が多いことから、わざわざマイナンバーカードを作成しなくてもいいという現状も理由となっているようです。

マイナンバーカードを作成するデメリット

マイナンバーカードを作成するデメリット

政府が推奨しているマイナンバーカードの作成ですが、マイナンバーカードを作成することで得られるのはメリットだけではありません。個人情報を凝縮したものであるからこそ、管理に気をつけないと様々なデメリットに見舞われてしまいかねないのです。

そのため、マイナンバーカードの作成を検討している場合、メリットだけではなくデメリットについても知っておく必要があります。ここからは、そんなマイナンバーカードのデメリットを4つ解説します。

悪用された場合のセキュリティ体制への不安

マイナンバーカードは顔写真がついている身分証明書ですが、提示する際には顔写真を見せる必要はありません。設定されている4桁の暗証番号がわかっていれば他人でも利用することができるなど、セキュリティ体制への不安がデメリットとして挙げられます。

特に単純な暗証番号だった場合は手軽に悪用されてしまいますが、その点は複雑な暗証番号にするなど自衛するしかないため、万が一悪用された場合の不安や懸念が問題視されているようです。

個人情報が漏えいするリスク

マイナンバーカードには多くの個人情報が含まれているため、何らかの理由で個人情報が漏えいしてしまうリスクを抱えています。特にICチップを用いて悪用された場合や利用者証明用電子署名が知られた場合は、他人であっても個人情報を盗むことが可能です。

このように個人情報が凝縮されているマイナンバーカードだからこそ、個人情報が漏えいした場合のリスクは非常に高くなっていると言えます。

マイナンバーカードを紛失したときのリスク

マイナンバーカードは今後様々なサービスと紐づけされていくことが考えられており、カード1枚で様々なサービスや手続きを簡略化することができます。そのようなメリットがあるからこそ、マイナンバーカードを紛失した時のリスクは高くなりやすいです。

マイナンバーカードを紛失すると前述した個人情報漏えいのリスクにつながりやすく、悪用されてしまう危険性が出てきます。また紛失した際には再発行の手続きをしなければならないなど、手間がかかる点もデメリットのひとつです。

有効期限があるため随時手続きが必要

実はマイナンバーカードには有効期限が設定されており、発行した日から10回目の誕生日を迎えるまでとされています。有効期限が切れたマイナンバーカードは当然使うことができなくなるため、切れる前に窓口で手続きをしなければいけません。

これだけであればそこまで手間ではないものの、内蔵されている署名用電子証明書や利用者証明書などのデータの有効期限は5年と短くなっているため、そちらも随時手続きしなければいけない点が面倒くさく、デメリットと感じられやすいです。

マイナンバーカードを作成するメリット

マイナンバーカードを作成するメリット

ここまでは、マイナンバーカード作成に関するデメリットや作成しない人たちの理由について解説してきました。マイナンバーカードを作成すると手間や面倒が増えてしまうなどネガティブな側面がある反面、メリットとして良い部分も挙げられています。

このためデメリットも踏まえて、ここから解説する8つのメリットが自分にとって良い影響があるのかどうかを踏まえて作成するかどうか検討しましょう。

マイナポイントの決済サービスに登録できる

マイナンバーカードを作成すると、キャッシュレス決済と連携させることで得られるマイナポイントの決済サービスに登録することが可能です。

連携できるキャッシュレス決済の種類は豊富で、電子マネーやプリペイドカード、QRコードなどが挙げられています。決済サービスに登録して特定の決済と連携させておけば、普段の買い物をするだけでマイナポイントを手軽に取得することができます。

出典:対象となるキャッシュレス決済サービス検索|総務省

健康保険証としての利用が可能になる

2021年3月からマイナンバーカードに追加された機能に、健康保険証としての利用があります。

健康保険証として利用できるようになったことで、就職・転職・引っ越しによる保険証の切り替えの手間を必要としない、特定健診・薬・医療費などの情報が確認できる、医療費控除や高額療養費制度の支払いが楽になるなど、様々なメリットがあるところが魅力です。

出典:マイナンバーカードの健康保険証利用について|厚生労働省

お薬手帳としても利用が可能になる

健康保険証としての利用が可能となったメリットの中には、自分が服用している薬の情報を確認できる点があります。これは簡単に言ってしまえば、マイナンバーカードにお薬手帳としての機能も追加されたということです。

お薬手帳は自分がこれまでに服用してきた薬の情報が記載されていますが、健康保険証と比較すると常に持ち歩いているわけではないため、急な医療機関の受診などの際に便利になるメリットだと言えます。

出典:マイナポータルの機能追加について|デジタル庁(PDF)

接種証明書アプリを利用できる

デジタル庁・厚生労働省では、2021年12月から新型コロナワクチンの接種証明書を取得できるアプリが公開されています。このアプリを使うことで、自分がいつ何回目のワクチン接種をしたのかを証明することが可能です。

そんな接種証明書アプリを利用するためには、マイナンバーカードをアプリで読み込む必要があります。アプリを使いたいという人にとっては、マイナンバーカードは欠かせないアイテムというわけです。

出典:新型コロナワクチン接種証明書アプリ|デジタル庁

確定申告をオンラインで利用できる

マイナンバーカードを利用することで様々な手続きをオンラインで完結することができますが、その中のひとつとして挙げられているのが確定申告です。

確定申告はこれまでもオンラインで完結できるe-Taxでの申告方法がありましたが、マイナンバーカードを使った申告はそちらよりもさらに簡略化されているため、より時間を短縮して手続きすることができます。

出典:申告は便利なマイナンバーカードで!申請はお早めに!|国税庁

各種証明書をコンビニなどで取得できる

従来、住民票などの各種証明書を取得するためには役所で申請や手続きをしなければいけませんでした。このため役所が開いている時間に利用しなければならず、場合によっては遠方の役所に足を運ばなければいけないなど手間がかかりがちです。

マイナンバーカードがあればそれらの各種証明書をコンビニなど手軽な場所で取得できるようになるため、時間や曜日を気にせずに申請や手続きができるという点がメリットとして挙げられています。

出典:証明書の取得方法|コンビニエンスストア等における証明書等の自動交付(コンビニ交付)

キャンペーン期間中ならお得に作成できる

マイナンバーカードを作成することで条件を満たせばマイナポイントを付与してもらえますが、キャンペーン期間中であれば通常よりもさらに多くのマイナポイントを取得することができます。

条件としては新規にマイナンバーカードを作成した人、など手軽なものが多く、ほかにもいくつかの条件を満たせば多くのポイントを取得可能です。このため、キャンペーン期間中に作成することで通常よりもお得にサービスを利用できます。

出典:マイナポイント事業|総務省

特別給付金を受給できる

ほかにもマイナンバーカードの作成のメリットとして挙げられているのが、特別給付金の受給です。特別給付金のオンライン受給はマイナンバーカードの提示が条件とされていたため、これをきっかけに新たに作成した人も多いと言われています。

特別給付金の受給が終了している地域もありますが、今後も特別給付金をはじめとしたオンラインでの給付金の受給にマイナンバーカードが利用される可能性は高いため、作成しておく方がお得です。

出典:よくある質問|総務省

政府によるマイナンバーカードにおける今後の施策

政府によるマイナンバーカードにおける今後の施策

マイナンバーカードに関して政府が検討している今後の施策はいくつかあり、すでに実施されているものとしては身分証明書としての利用や各種手続きのオンライン申請などが挙げられています。

それ以外にも今後予定されている施策として挙げられているのが、運転免許証との一体化です。こちらは2024年実施を目途に検討されており、実施されることで住所変更などの手続きが手軽になるほか、カードを携帯していれば免許証不携帯にならないとされています。

出典:【手続き】マイナンバーカードは何に使えるの?|西予市

マイナンバーカードのデメリットも把握しておこう

マイナンバーカードのデメリットも把握しておこう

マイナンバーカードは個人情報を一括で管理できる反面、紛失した場合に個人情報の漏えいや悪用される可能性などのリスクを抱えています。

このためマイナンバーカードをこれから作成するかどうか検討している人は、メリットだけではなくデメリットも把握する必要があります。そのうえで自分に必要なものなのかどうか考えて、キャンペーンなどのタイミングも踏まえて作成することが大切です。

※初回公開日:2023年1月4日

監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】

株式会社エーティーエスが運営する本サイト「キャリテ」では、みなさまの「キャリア」「働く」を応援する記事を掲載しています。みなさまのキャリアアップ、より良い「働く」のために、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。

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