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転職における集団面接の基本マナーとは?聞かれやすい6つの質問も紹介

「転職における集団面接のマナーってどんなもの?」
「企業はなぜ集団面接を実施するの?」
「転職の集団面接でよく聞かれる質問とは?」
このように、転職を考えている方や、面接を控えている方には、たくさんの疑問や不安があるのではないでしょうか。

本記事では、転職における集団面接の基本的なマナーについて紹介しています。

この記事を読むことで、企業が集団面接を行う意図や、集団面接が大変だと言われる理由について把握できます。また、転職における集団面接で聞かれやすい質問も紹介しているため、面接前の対策としても役立つでしょう。

集団面接に不安を抱いている方や、事前に集団面接のマナーを把握したい方は、是非この記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。

企業が集団面接を行う意図

企業が集団面接を行う意図

企業が集団面接を行う意図として、「一度にたくさんの志望者と面接をしたい」という理由があります。

大手企業などでは志望者が多く、一人一人とゆっくり話をしている時間がありません。そのため、集団面接を「足切り」のための方法として利用している企業もあります。企業にとっては、人数を絞り込むために適している面接方法でしょう。

転職で集団面接が行われることは稀?

転職で集団面接が行われることは稀?

新卒の面接では、集団面接がよく行われます。一方、転職では集団面接が行われることはあまりありません。第二新卒を大量に募集している企業や、同時に何人からもエントリーがあった場合には、集団面接を行うこともありますが、比較的珍しいです。

新卒の面接とは異なり、中途の場合には予告なしで集団面接になることもあります。事前に十分な準備が必要でしょう。

転職における集団面接が大変な理由

転職における集団面接が大変な理由

集団面接は、個人面接とはチェックされるポイントが異なります。そのため、突破が難しいと言われることも多いでしょう。しかし、事前にポイントを理解しておけば、それほど難しいことではありません。

ここでは、転職における集団面接が大変な理由を紹介していきます。是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

マナーが表面化しやすい

集団面接の場合、面接に臨むマナーや姿勢もチェックされています。面接官に対してのマナーだけでなく、志望者間でのマナーも表面化しやすいからです。自身のアピールをすることはもちろん大切ですが、集団面接特有の配慮をする必要があるでしょう。

例えば、発言の持ち時間を守ることが大切です。また、他の志望者が話している間の聞く姿勢などもきちんと配慮する必要があります。

他の応募者と比べられる

他の志望者と比べられるというリスクもあります。

個人でも集団でも、面接は他の志望者と比較されるものです。しかし、集団面接では同じ空間で隣に並び、順番に受け答えをしていくため、その差が顕著に表れます。面接官の対応の差や、周りのライバルとの差を感じて、より緊張してしまう方もいるでしょう。

面接中に気分が浮き沈みしないように、冷静でいることが大切です。

自己紹介や自己PRが重複しやすい

集団面接では、面接官の指示で順番に受け答えをしていくのが一般的です。その中で、他の志望者と話すことが重複してしまうことも珍しくありません。

話が被ってしまうことがマイナスになるわけではありませんが、面接官から「よくあるパターンだ」「またこの話か」と思われることはあるでしょう。

話す内容にできるだけ「オンリーワンの要素」を入れることを意識し、堂々と発言できるようにしましょう。

プライベートな質問をされる

非常に稀ですが、選考には関係ないと思われるようなプライベートな質問をされることもあります。

このような質問には、無理に答える必要はありません。「今後の選考に関係がありますか」「プライベートなことであるため、お答え出来かねます」などと正直に伝えましょう。

さらに、このような質問をする企業の選考は、辞退することも頭に入れておくのがおすすめです。

転職における集団面接の基本マナー

転職における集団面接の基本マナー

ここでは、転職における集団面接の基本的なマナーについて紹介していきます。基本的には、面接官の指示に従って集団行動をすれば問題ありません。

しかし、個人面接の時とは異なる注意点があるため、事前に把握しておきましょう。

入室の基本マナー

集団面接では、自分が何番目に入室するかによって動きが変わります。

自分が最初に名前を呼ばれた場合や、ドアに1番近い位置にいる場合は、ドアを3回ノックして入室します。2番目以降の場合には、ドアは開いているため、その必要はありません。最後に入室する場合には、面接官にお尻を向けないようにしてドアを閉めます。

全員が椅子の前や横に立ったら、面接官から指示があるまで座らずに待ちましょう。

退室の基本マナー

退室する時も、入室時と同様に、自分が何番目なのかによって対応が変わります。

面接終了の指示があったら、起立し、お礼を述べたあと一礼します。その後、自身が1番ドアに近い場合にはドアへ向かいましょう。ドアの前で面接官の方へ向き直り、挨拶と一礼を済ませたらドアを開けて退出します。

この時、ドアは開けたままにしておくことがポイントです。2番目以降の場合も同様に退出しましょう。

自身が最後の場合には、音が立たないよう静かにドアを閉めます。

自分の回答時間の基本マナー

集団面接では、一人あたりの持ち時間が短いため、要点を押さえた回答をする必要があります。ダラダラと長く話をしても、プラスに作用することはありません。

「結論から話すこと」「要点のみを話し、状況説明などは省くこと」を意識し、時間内での受け答えを目指しましょう。

他応募者が発言している時の基本マナー

他の志望者が話をしている時も、気を抜いてはいけません。面接官は、話を聞いている態度も、チェックしているからです。

気が抜けてぼーっとしていたり、自分の回答を考えることに集中してしまったりすると、低評価につながります。

転職における集団面接で聞かれやすい6つの質問

転職における集団面接で聞かれやすい6つの質問

先述したとおり、転職の面接が集団であることは稀です。しかし、自身が受ける面接が集団面接だった場合、事前準備をしておかないと面接中に慌ててしまいます。

ここでは、転職における集団面接で聞かれやすい質問について紹介していきます。また、それらの質問に対しての回答例も紹介しているため、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

1:自己PRをさせる質問

面接の基礎とも言える自己PRは、集団面接でもよく聞かれます。

自己PRでは、上手く自分をアピールし、企業に売り込む必要があります。企業が求める人物像と自身の性格に一致する部分を見つけ、効率的にアピールしましょう。

回答例として「私は慎重な性格をしています。その慎重な性格が、御社の仕事に活かせると考えています。私は前職で、クライアントの要望に対し、複数のアイデアを出して選んでいただくようにしていました。

二度手間だと言われることもありますが、このやり方が時間短縮と顧客満足を生むこともあると考えているからです。慎重な私の性格は、きめ細やかな気配りを重要視する御社で活かせると考えます。」などが挙げられるでしょう。

2:志望動機に関する質問

志望動機も、面接でよく聞かれる質問の一つです。履歴書にも記載欄がありますが、事前にしっかり準備をしておきましょう。

回答例として「私は御社のITで物流に革命を起こすという理念に強く共感し、応募しました。御社の革命はただ最新の技術を導入するだけでなく、昔から伝わる手法を守り抜くものだと考えています。

前職でのエンジニアの経験を活かし、今後ITの魅力や力を、広く世の中に広げていくために役立てたいと考えています。」などが挙げられます。

3:前職の退職理由に関する質問

転職の面接でよく聞かれるのが、前職の退職理由です。転職理由は人によって様々でしょう。スキルアップのためなど前向きな理由もあれば、ネガティブな理由もあります。できるだけ前向きな印象を与えられるよう、言い換えを行うことが重要です。

回答例として「前職では、仕事の内容にも環境にも恵まれており、やりがいを持って仕事ができていましたが、勤務時間の長さに限界を感じていました。改善してもらえるように上司に相談をしましたが、難しいと言われてしまいました。長期的な目で見た時に、前職を長く続けることは困難だと考えたため、転職を決意しました。」などはいかがでしょうか。

4:経歴に関する質問

過去の経歴についても聞かれることがあります。この時、長い経歴を持っている場合でも、話をまとめて端的に話すことが重要です。

回答例として「私は百貨店で接客サービスを担当していました。学生からお年寄りまで幅広い世代の方と接するうちに、その世代の方に合わせたコミュニケーションの取り方や提案の仕方を習得しました。前職で培った、ニーズに合わせた提案をする力は御社で活かせると考えています。」などがあります。

5:入社後の展望についての質問

入社後の展望を聞かれた時は、できるだけ具体的に答えるようにしましょう。就きたいポジションや、やりたい業務などを伝えることで、モチベーションの高さをアピールできます。

回答例として「私は人事部に所属して、尊敬されるチームリーダーになりたいと考えています。明るい性格を活かし、他部署の社員や新入社員にも積極的なコミュニケーションを図ります。

最終的には、部署を超えて、会社全体に信頼されるような人物になれるよう努力してまいります。」などはいかがでしょうか。

6:他社の選考状況についての質問

他社の選考状況を聞かれることもあります。この際、重要なのは嘘をつかずに正直に話すことです。

回答例としては、「前職で培った営業力を活かして、よりレベルの高い技術を追い求めたいと考えています。○○社は一次選考、△△社は二次選考まで進んでいるところです。」などがあります。

転職の集団面接を受ける際に気を付けるべきポイント

転職の集団面接を受ける際に気を付けるべきポイント

先述したとおり、集団面接を受ける時には、個人面接とはまた違った配慮や注意が必要になります。

ここでは、転職の集団面接を受ける時に気を付けるべきポイントについて紹介していきます。事前に注意点をチェックして、面接突破を目指しましょう。

  • 面接官の年齢に関わらず丁寧な態度を心掛ける
  • 回答は結論から話すようにする
  • ビジネススーツを着用する

面接官の年齢に関わらず丁寧な態度を心掛ける

企業によっては、面接官が若いこともあります。そのような場合でも、決して気を緩めてはいけません。

面接官が若いと、ついフランクな言葉遣いになる人もいますが、それはマイナス評価につながります。「入社後、他の社員と上手くコミュニケーションが取れないのではないか」と思われてしまうからです。

面接官の年齢にかかわらず、誠実な態度で面接に臨みましょう。

回答は結論から話すようにする

集団面接では、一人あたりの持ち時間が短いため、話を簡潔にまとめなければなりません。話を簡潔にまとめるためには、結論から話すこと意識しましょう。

続けて、根拠や背景を説明します。具体的なエピソードまで話すと、時間がかかるため要点を押さえて話す練習もしておきましょう。

ビジネススーツを着用する

集団面接は、減点方式で採点が行われるため、社会人としての基本的なマナーがなっていないと落とされることもあります。

まずは、きちんとビジネススーツを着用しましょう。シャツのシワや靴の汚れ、ネクタイなども十分にチェックが必要です。

転職での集団面接対策をとっておこう

転職での集団面接対策をとっておこう

本記事では、転職の集団面接における基本的なマナーについて紹介してきました。集団面接は、個人面接とは異なる注意点がありますが、事前にしっかりと準備や対策をしていれば難しいものではありません。

社会人としての基本的なマナーを守ること、他の志望者が話している時の姿勢・態度に注意することなどを頭に入れておきましょう。

是非、本記事で紹介したマナーや回答例を参考にして、集団面接突破を目指してはいかがでしょうか。

監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】

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