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新入社員が仕事を辞めるのに適したタイミングとは|注意すべきポイントも解説

「新入社員だけど、仕事を辞めたい」
「新入社員が仕事を辞めるには、どのタイミングがいいの?」
「新入社員が仕事を辞めるときに注意すべきこととは?」

このように、退職・転職を考えている新入社員にはたくさんの疑問や不安があるのではないでしょうか。

本記事では、新入社員が仕事を辞めるのに適したタイミングや、注意すべきポイントを紹介します。

この記事を読むことで、タイミング別に新入社員が仕事を辞めるときに知っておきたいことや、気をつけたいポイントなどを把握できます。また、退職の意向を上司へ伝える方法などについても触れているため、伝え方に困っている方にも参考になるでしょう。

退職・転職を検討している新入社員の方は、是非参考にして下さい。

新入社員が3年以内に仕事を辞めても問題ないのか

新入社員が3年以内に仕事を辞めても問題ないのか

厚生労働省が行った新規学卒就職者の離職状況によると、入社後3年以内の離職した人の割合は、高卒者で36.9%、大卒者で31.2%となりました。約3人に1人が3年以内に退職していると考えると、3年以内に退職することは悪いことではないと言えるでしょう。

しかし、辞めるタイミングや注意点、次の転職先を探す方法などは、十分に把握しておく必要があります。

出典:新規学卒就職者の離職状況を公表します|厚生労働省

【タイミング別】新入社員が仕事を辞めるときに知っておきたいこと

【タイミング別】新入社員が仕事を辞めるときに知っておきたいこと

では、それぞれのタイミングにおいて、退職するときに知っておくべきことはどのようなことなのかについて、紹介していきます。

これらを事前に把握しておくことで、無駄な時間を費やさずに転職を叶えることもできるでしょう。是非チェックしてみて下さい。

入社1か月のタイミングで辞める場合

入社して、たった1ヶ月で仕事を辞めることはできるのかと不安に思う方もいますが、実際には入社1ヶ月で退職することに問題はありません。

しかし、2週間前までに退職の意向を伝える必要があることに注意が必要です。

以下では、辞めると伝える前に知っておくと良いことを紹介していきます。

仕事を辞める理由を洗い出す

まずは、どうして仕事を辞めたいと思ったのかをきちんと洗い出す必要があります。衝動的に退職を決意しても、結局は同じことを次の転職先で繰り返すことになってしまう可能性があるでしょう。

例えば、「社風が合わない」「労働環境が自分に合わない」「ブラック企業だった」など、自分の努力だけではどうにもならないことが理由である場合には、立派な理由になるでしょう。

仕事を辞めるときの対処法

入社後1ヶ月で会社を退職する際には、前向きな転職理由が必要です。

「退職したい」という意思を現在の会社に伝えたときに、すぐに承諾してもらえる場合もありますが、理由が明確でないとなかなか受け入れてもらえない可能性もあるでしょう。

また、転職先の面接を受けるときには前職を退職した理由を聞かれるのが一般的でしょう。その際、退職した理由をあまりにストレートに伝えてしまうと、印象が悪くなってしまいます。

そのため、前向きな退職理由を考えた上で会社に伝えるようにしましょう。

入社3か月のタイミングで辞める場合

入社して3ヶ月で退職する人も珍しくありません。

まだまだ全ての業務内容を理解するところまで到達していない可能性がありますが、それでも退職することは可能です。

以下で詳細を紹介していきますので、チェックしてみて下さい。

仕事を辞める理由を洗い出す

まずは1ヶ月で退職するときと同じように、仕事を辞める理由を洗い出す必要があります。

入社3ヶ月になると、ある程度の仕事を覚えてきますが、その時点で「自分には向いていない仕事かもしれない」と察することもあるでしょう。また、人間関係も築き始める頃ですが、職場の人間関係に馴染めないということもあります。

退職したいと思ったのが衝動的な理由ではないか、自分が努力して変えられることはないかなどを十分に考えた上で、行動を起こすようにしましょう。

仕事を辞めるときの対処法

3か月での退職も、比較的短い間隔での転職となります。

次の転職先でも同じことを繰り返しかねないため、十分な自己分析が必要になるでしょう。「自分に本当に向いている仕事はどんなものなのか」「自分の長所はどのようなところで、それをどのようなところに活かせるのか」など、きちんと自分を見つめ直す必要があります。

また、退職の意思を伝えるときには、前向きな転職理由を伝えるようにしましょう。

入社6か月のタイミングで辞める場合

入社して半年が経過すると、会社のある程度の部分が見えてくるでしょう。

仕事の内容だけではなく、企業のビジョンや、職場の人間関係、雰囲気など、あらかたのことが理解できるようになってきます。

以下で詳細を紹介していきます。

仕事を辞める理由を洗い出す

これまでと同様に、仕事を辞めたいと感じた理由や、動機を洗い出します。

転職先の企業では、入社半年後の転職もシビアな目で見られてしまう可能性が高いです。これ以上短いスパンでの転職を繰り返さないためにも、「自分が今後どのようなキャリアを築いていきたいのか」を明確にしましょう。

仕事を辞めるときの対処法

まずは、今いる企業に前向きな退職理由を伝える必要があります。入社半年が経過すると、退職の意思を伝えても引き止められてしまうこともあるでしょう。

「自分のスキルアップのため」「専門的な知識を身につけるために学校へ通う」など、ポシティブな理由で退職を認めてもらうようにできると良いでしょう。

また、次の転職先を探すときには、自分にとって譲れない点は何かという優先順位も決めておきましょう。

入社1年のタイミングで辞める場合

入社して1年が経過すると、会社に馴染んでくるため、辞めにくい雰囲気になってしまうこともあります。しかし、逆に会社の全てが分かってくる頃だからこそ、退職したいと感じる人も多いでしょう。

入社1年のタイミングで退職する場合について、紹介していきます。

仕事を辞める理由を洗い出す

まずは、ここまでと同じように仕事を辞める理由を明確にします。

「仕事が自分に合わない」「人間関係が良くない」などの理由以外に、「休日体系や、給与の待遇に不満がある」などの理由も出てくる可能性があるでしょう。

ここでも、自分の力や努力だけではどうにもならないこと、改善できないことなのかを冷静に見極める必要があります。

仕事を辞めるときの対処法

まずは、今いる企業に納得してもらえるような退職理由を考えましょう。

1年在籍した会社となると、退職の意思を伝えても引き止められる可能性は十分にあります。角が立たないように慎重に、納得してもらえるような理由を考えておきましょう。

新入社員が仕事を辞めるときの注意すべきポイント

新入社員が仕事を辞めるときの注意すべきポイント

新入社員が仕事を短期間で辞めるときには、事前に知っておきたいことや注意すべき点があります。以下で詳しく紹介していくため、退職の意思を伝える前にチェックしてみて下さい。

  • 求人数が多い3月もしくは9月に退職する
  • 有給休暇の残日数を確認する
  • 失業保険の受給条件を確認する
  • 退職の意向を伝える前に転職活動を始めておく

求人数が多い3月もしくは9月に退職する

転職活動を始めるのであれば、3月頃か9月頃がおすすめです。

この時期は企業の半期に当たり、求人を出す企業が増える傾向にあります。また、退職者が出やすい時期でもあるため、会社として人材を募集している時期といえるでしょう。

3月退職:新卒の入社時期に合わせる

もちろん、全員が素直に3月に退職し、4月に転職先に入社できるとは限りませんが、3月に退職をすれば新卒の入社時期に間に合うというメリットがあります。

もし新卒の入社時期に合わせたい場合は、3月退職で考えると良いでしょう。

9月退職:中途採用の入社時期に合わせる

「転職するぞ」と意気込んで勢いよく退職しても、自分が希望するような転職先が見つからず、結局妥協して転職先を探すことになってしまうこともあります。

しかし9月退職であれば、10月の中途採用の時期に間に合う可能性があります。掲載される求人数も多くなるため、このタイミングでの転職はとてもおすすめです。

有給休暇の残日数を確認する

退職する前に、自分の有給休暇の残日数を確認しておきましょう。

有給休暇が残っている場合に退職日付近から有給休暇を消費できれば、退職日ギリギリまで働く必要はありません。

「新卒で入社したばかりの労働者に有給休暇なんてあるのか」と思う方もいますが、「半年間継続して雇われていること」と「全労働日の8割以上出勤していること」という2つの条件を達成していれば、誰にでも有給休暇はあります。

有給休暇は、労働者の権利であるため、臆せずに使用しましょう。

出典:年次有給休暇とは|厚生労働省

失業保険の受給条件を確認する

また、失業保険の受給資格があるかどうかの確認も必要です。

失業保険とは、この失業保険を受給している間に新たな仕事を探し、再就職へ向けて動き出すことが目的とされています。

ただし、この失業保険は、受給を受けるために一定の条件をクリアする必要があります。事前に自分が対象になるのかを確認しておきましょう。

出典:基本手当について|厚生労働省

退職の意向を伝える前に転職活動を始めておく

さらに、今いる企業に退職の意向を伝える前に、転職活動をスタートさせておくのも良いでしょう。

次の企業の入社日が決定しているため、今いる企業に引き止められる心配などがありません。また、職が無い状態を免れることができるため、自分にとっても安心できる要素が多くあるでしょう。

業務もしっかりと引き継ぎを行うことができるため、企業にとっても良い方法といえます。

新入社員が退職の意向を伝える方法

新入社員が退職の意向を伝える方法

退職の意思を固めた場合、その意思をきちんと今いる企業に伝えなくてはなりません。

在籍している期間が長かったり、あまりに短かかったりすると、言い出しにくいと感じる人も多いでしょう。しかし、言い出さなくては退職することはできません。

ここでは、新入社員が退職の意向を伝えるときの方法やポイントについて紹介していきます。

伝え方に悩んでいる方は是非参考にしてみて下さい。

直属の上司に相談する

退職の意思を伝えるときは、直属の上司に時間を作ってもらうことが重要です。

普段の業務に当たっているときに、いきなり退職の意向を話すことは避けた方が良いでしょう。あらかじめ話する時間を確保してもらい、話ができる環境を作ってもらいましょう。

そのときは、「ご相談があります」というのではなく、「実は、折り入ってお話があります。本日○○時間だけで構いませんので、お時間いただけますでしょうか。」と丁寧な口調でお願いすることが重要です。

あくまで相談ではなく、意思決定を伝えることが目的になるため伝え方には注意しましょう。

まとまった時間で退職の意向を伝える

事前に「○○分」と時間を決めて、意思を伝えることも重要になります。

時間を決めずにダラダラとしてしまうと、上司にも本気度が伝わらず、結局話を流されてしまう可能性も高いです。時間に制限をかけてその時間内に退職の意思を伝え、了承してもらうということを意識しましょう。

新入社員が仕事を辞めるときは適したタイミングを選びましょう

新入社員が仕事を辞めるときは適したタイミングを選びましょう

いかがでしたでしょうか。

入社して数ヶ月・数年で「やっぱりこの会社とは合わないかもしれない」と感じることは誰にでもあることでしょう。その会社で、もう少し頑張ってみるという選択も、思い切って転職して転職先で新たに頑張るという選択も、どちらも正しいと言えます。

重要なのは、仕事を辞めるために適したタイミングを事前に把握しておき、無駄のない時間を過ごすことです。

この記事を是非参考にして、転職活動へ踏み出してみて下さい。

監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】

株式会社エーティーエスが運営する本サイト「キャリテ」では、みなさまの「キャリア」「働く」を応援する記事を掲載しています。みなさまのキャリアアップ、より良い「働く」のために、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。

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