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「感銘を受ける」の正しい使い方とは?類語や留意点もあわせて紹介

「感銘を受けるってどんな意味があるんだろう?」
「履歴書で感銘を受けたことが上手くまとめられない」
「就職活動で感銘を受けたことをどう伝えればいいの?」

就職活動でよく使われる「感銘を受ける」について、このような疑問や悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。「感銘を受ける」というフレーズは、面接官や採用担当者に、自分自身を知ってもらうために役立つ表現です。

この記事では、自己PRのポイントとなる「感銘を受ける」について、「感銘」が持つ意味を始め、「感銘を受ける」の使い方や留意点、類似する言葉などを紹介しています。

この記事を読むことで、「感銘を受ける」というフレーズをよく理解し、就職活動で好印象を与える自己PRができるようになるでしょう。

履歴書や自己PRで困っている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

「感銘を受ける」とは?

「感銘を受ける」とは?

感銘の「感」には「心が動く」、「銘」には「心に刻む」との意味があり「感銘を受ける」とは、心に深く刻まれるような強い感動を受けることです。いくぶん硬い表現で、特に、あらたまった場面で多く使われます。

ここでは、日常よく使われる「感心する」と「共感」の2つを基にして、「感銘を受ける」との違いについて紹介します。

「感心しました」との違い

「感心しました」には「心を動かされること」という意味があり、「感銘を受けました」とは同義語です。

ただし、「感心しました」の方には、上の立場から評価するような意味合いが含まれているため、目上の方に対して使うのは失礼にあたります。上司の言動に心を動かされたときなどは「感銘を受けました」の方を使いましょう。

「共感」との違い

「共感」とは、他人の意見や感情などに対して全くその通りだと感じることで、「感銘」とは、深く感動したことを心に刻むことです。

どちらも志望動機で使用頻度の高い言葉ですが、例えば、企業の理念や方針に対して、「共感」を使う場合は、同じ考えや気持ちを持っていることを表し、「感銘」を使う場合は、深く感動したことを表します。

「感銘を受ける」の使い方4つ

「感銘を受ける」の使い方4つ

「感銘を受ける」というフレーズは、面接や履歴書など就職活動中によく使われるほか、就職してからも、仕事場での会話やスピーチ、日常会話にいたるまで、使用する機会が多々あります。

ここでは、「感銘を受ける」の使い方4つについて紹介します。

  • 履歴書での使い方
  • 志望動機での使い方
  • ビジネスでの使い方
  • 日常生活での使い方

1:履歴書での使い方

履歴書で「感銘を受ける」を用いる際は、具体的な理由を加えることがポイントです。

「〇〇に感銘を受けました」だけでは、心に深く刻み込まれた感動の内容が相手に伝わりません。〇〇の何に、どんなふうに感銘を受けたのかを詳しく説明しましょう。

履歴書は、記入するスペースが限られているため、記入欄に収まる文字数でまとめることも必要です。

2:志望動機での使い方

志望動機の質問に対して、会社の理念や事業内容に感銘を受けたと答えるケースが多いですが、それだけでは、「感銘を受ける」に見合った内容にはなりません。

会社の理念に感銘を受けたことを伝える場合は、会社の理念のどの部分に感銘を受けたのか、理由を付け加えることが必要です。

志望動機で「感銘を受ける」という言葉を使用する際は、理由をしっかり述べることで説得力が高まります。

3:ビジネスでの使い方

ビジネスシーンで「感銘を受ける」を使用する場合は、語尾に「です」「ます」をつけることで丁寧な表現となるため「感銘を受けました」とすることで相手に敬意を示すことができます。

なお、目上の方に対しては、「感銘をする」ではなく「感銘を受ける」を使いますから「感銘いたしました」とならないように意識することも必要です。

また、感銘を受けるのは自分自身ですから、「感銘」に「ご」をつけて「ご感銘」とならないよう気をつけましょう。

4:日常生活での使い方

「感銘」とは「心に深く刻まれるような強い感動」ですから、日常生活ではあまり多く使われるフレーズではありません。それにもかかわらず、日頃から「感銘を受ける」を多用していると「感銘」の意味合いが薄れてしまいます。

日常生活においては、人との出会いや、小説・映画などを通じて、自分の心に大きな影響を受けたときに「感銘を受ける」を使うようにしましょう。

「感銘を受ける」の類似の言葉3つ

「感銘を受ける」の類似の言葉3つ

「感銘を受ける」の類似の言葉を知っておくと、心を動かされるような出来事に出会ったとき、使い分けができて便利です。

ここでは、「感銘を受ける」の類似の言葉3つを紹介します。

  • 強く思い、忘れないようにするの類語
  • 鮮烈なインパクトを受けるの類語
  • 強く感激し、印象に残るの類語

1:強く思い、忘れないようにするの類語

「感銘を受ける」の「強く思い、忘れないようにする」という意味に対する類語としては、「心に刻む」「胸に刻む」があります。「しっかりと記憶し忘れない」の意味を持つ慣用句です。

更に「決して忘れない」を強調して「肝に銘じる」という言い方もあります。

2:鮮烈なインパクトを受けるの類語

「感銘を受ける」の「感銘」には「鮮烈なインパクトを受ける」という意味があり、これを表現する類語として、「ショッキングな」「目の覚めるような」といった形容詞があります。

ストレートに「インパクトが強い」という言い方もできます。

3:強く感激し、印象に残るの類語

「感銘を受ける」の「強く感激し、印象に残る」という意味に対する類語としては、「心を打たれる」「胸に響く」があり、これらは「感動して強く印象に残る」を意味する慣用句です。

感じやすい心情を比喩した「琴線」という単語を用いて「琴線に触れる」という表現もあります。

「感銘を受ける」の対になる言葉

「感銘を受ける」の対になる言葉

「感銘を受ける」の対になる言葉にはどのようなものがあるのでしょうか。以下の2つの言葉を紹介します。

まず、1つ目の言葉は「無感動」です。心が動かないことを表し「感銘を受ける」の対になる言葉に当てはまります。「感銘」の心に刻まれるような深い感動とは真逆で、「無感動」は、心に何も感じない様子を意味する言葉です。

2つ目の言葉は「無関心」です。興味がないことを表し「感銘を受ける」の対になる言葉に当てはまります。「無関心」には「物事への興味や関心が全くない」という意味が含まれ、深い感動を覚える「感銘」とは対照的な言葉です。

「感銘を受ける」の英語の表現

「感銘を受ける」の英語の表現

「感銘を受ける」の英語表現を2つ紹介します。

まずは、be impressed by ~です。impressは「感銘を与える」という動詞で、Iを主語にすると、受動態(be動詞+動詞の過去分詞+by)となり、I was impressed by ~で、「~に感銘を受けました」となります。

次に、make a deep impression on ~です。impressionは「感銘」という意味の名詞で、impressionを使うときは「感銘を与えたもの」が主語となります。

例えば「本」を主語とした、The book made a deep impression on meという文であれば、「その本に感銘を受けました」となります。

「感銘を受ける」の留意点

「感銘を受ける」の留意点

「感銘を受ける」を使うときの留意点として、以下の2つがあげられます。

始めに自然や風景にはほぼ使用しないことです。壮大な自然や風景を目にして、人生観に多大な影響を受けた場合は別として、自然や風景の美しさが深く心に残った場合は、「感動する」などの表現が一般的でしょう。

次にネガティブな事柄には使用しないことです。「銘」には、「座右の銘」や「銘菓・銘茶」というような良い意味が含まれているため、「感銘」は、ポジティブな意味合いとして用いられ、ネガティブな事柄には使用しません。

「感銘を受ける」の意味や使い方について理解しよう

「感銘を受ける」の意味や使い方について理解しよう

「感銘を受ける」という表現について紹介してきました。感動した気持ちを伝える表現は多々ありますが、「感銘を受ける」にはフォーマルな印象があり、ビジネスシーンの中で、ここぞというときに取りいれたいフレーズです。

そのためにも「感銘を受ける」が持つ意味を理解することが大切で、理解することにより「感銘」を受けた気持ちを上手く伝えることができるようになるでしょう。


監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】

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